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大図 章; 伊藤 和範*
Review of Scientific Instruments, 73(8), p.3131 - 3132, 2002/08
被引用回数:4 パーセンタイル:29.34(Instruments & Instrumentation)レーザー誘起金蒸気プラズマを用いたピンチ放電によるプラズマからの軟X線発生の実験的研究を行った。レーザー生成プラズマはレーザー光をピンアノード電極に直径100m以内に集光することによって得られ、その後それを放電媒質とし、マルクスジェネレータでピンチ放電を行った。その結果、パルス幅120ns,実効フォトンエネルギー約1keV,パルス出力エネルギー約1Jの軟X線出力が得られた。この出力特性は、レーザー誘起プラズマの生成とピンチ放電のタイミング,レーザー出力,放電電流に大きく依存することがわかった。
大図 章
Optics & Laser Technology, 32(5), p.379 - 383, 2000/07
ピンチプラズマからのX線放出効率は、予備放電プラズマの状態に強く依存する。この予備電離プラズマに回転プラズマを用いたところ、予備電離プラズマの径方向プラズマ密度分布等の均一性あるいは一様性が改善され、ピンチプラズマからの軟X線量を向上させることができた。回転プラズマの電離度及び空間分布に大きく影響を与える印加磁場強度の増加に比例してX線量の増加が観測された。400Gaussの磁場強度では、磁場がない場合に比して3倍X線量が増加した。これらの結果は、磁場強度の増加に対する回転プラズマ(予備電離プラズマ)の密度分布の一様性が改善されたためであると考えられる。
細貝 知直; 神門 正城; 出羽 英紀; 小瀧 秀行; 近藤 修司; 長谷川 登; 金沢 修平; 中島 一久*; 堀岡 一彦*
電気学会論文誌,A, 120(5), p.575 - 582, 2000/05
本論文では、キャピラリー放電励起型X線レーザーの技術をベースにした、高速Zピンチ放電光導波路を提案した。高速立ち上がりの電流で駆動されるZピンチ放電では、高速で収縮する同軸状電流層の前面に衝撃波が駆動され、電流層と衝撃波によってプラズマ柱のコア内部の径100m程度の領域に凹型のプラズマ密度分布が形成される。この収縮プロセスで中心軸上に形成されるプラズマの内部構造を積極的にレーザー光のガイディングに用いる。低インダクタンス電源による高速電流駆動とガスの予備電離を用いることによって、軸方向に一様な再現性の良いシリンダー状のプラズマチャンネルが形成されることが実験とMHDシミュレーションによって確かめられた。このプラズマチャンネルの端面に高強度超短パルスレーザー(レーザーパワー2.2TW、パルス幅90fs)を集光(集光直径40m、集光強度110W/cm)しレーザー光のガイド実験を行った。高強度超短パルスレーザーはプラズマチャンネル中を真空中の回折距離の12.5倍に相当する2cmにわたってガイドされた。